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2004年2月 9日 (月)

入院したときにかかる見えない出費

まあべるは金金言ういやなやつだ、というのを聞くが、理由があるのだ。
金では解決できないことももちろん世の中にはあるのだが、金でどうにかなることのほうが多い。
ありすぎて困るものではない。

さて、一部上場企業に勤めるまあべるが入院した場合、お金のやりくりはどうなるのか。
まずは収入から。
大企業の場合は共済のような制度があってそれなりの金が出るのだが、実は何度も出ないのだ。
わしのように次で10回目、というような場合はまず期待できない。
それどころか、会社から「払え」と請求が来るのだな。
何を払うかというと社会保険や年金だ。
基本的に1月病欠で休むと基本給は0だ。
つまり定額の年金や社会保険の部分が引き落としが不可能になって本人に請求が来るのだな。
税金は少々では待ってくれるというか、収入の何割、なのですぐにはインパクトにならない。
少子高齢化で財政火だるまだから、これはある意味当然なのかも。
ちなみに月に3−5万は請求される。
IBDの患者は一度入ると3ヶ月は当たり前なので、少なくとも給料の下がる2ヶ月目からは注意だ。
見落としがちなのが治って復帰最初の月。
給料は前月の仕事に対して払われるので、当然出ても二束三文だ。年金や社会保険はまず請求される。
年間所得が下がるとそれらも下がるのだが、これは特定の月の収入を見るので外れた時期に入院したら翌年は損だ。

次に病院にかかる費用。
昨年10月から改正になって特定疾患対象者の自己負担額がぐぐっとあがったのだな。
ただ、入院費用に関しては全体的に低い。
私の受給者表には1万円弱という額が書かれている。
差額ベッドを取らない普通の病院ではこれ+食事代相当の日にいくらか(850円ぐらい)になるのだな。
わしは食事が出たこと無いけど、とるのだな(;_;)
まあ、今回の改正で実際の請求がどうなるのか見ものだ。
さて、大学病院は差額が0円のベッドは救急にあるぐらいで、実はほとんど無いのだ。
いや、わしは空くまでいくらでも待つということが出来たらいいけど、出来るなら入院しないよね。
早めに入って保存的治療を行って早く出る方が本人にも良いのだ。
よくある病気では入院させないという意味もあるのだが。
あと、大部屋より個室のほうが治療成績が良いという理由もあるし、行政も個室中心の病室構成を進めている。
故に毎日いくばくかの金を払う必要がある。
これがかなりのインパクト。
市中の病院に入ればいいのだが、高度な治療は期待薄だ。
さて、どちらを選ぶ?
概算で出してみたが、控えめに見積もって月に10万円は病院に上納(9万円が差額ベッド代)+2ヶ月目から会社に月5万円程度支払い、になるだろう。
会社からの請求は本人の状態などお構いなしに来るので、最悪借金か定期預金取り崩し。
支払い拒否したらどうなるのかは知らないが、まじめに考えれば財産差し押さえだわな。
特定疾患対象の良いところはオペしても何もしなくても請求額が同じというところ。
だからどうせ入院するならがんがんに検査してじょきじょき切り刻んで、やっぱりやだなあ。
そうでなくてもやれ栄養部だ、やれ看護学校生徒だ、やれ大学院の医者の卵だといろいろやってくるのだな。
#看護学校生徒は来たこと無いけど(;_;)年寄りか重病人だけ あ、剃毛には来たな
学生のレポートのための検査なんてのもあるのだな。

どうよ、なかなかよね。
2000年にオペした時は丁度ベッドの上で書いたCQ誌の寄稿が手術直前に上がったので原稿料がかなり助かったが今年はそういうおいしい話は今のところ無いなあ。
なお、市中の病院から紹介で来て入院した患者はオペしても2週間ぐらいで紹介元に転院するのだな。
大学病院はわしみたいな謎の病気対策のためなのだ。
わしらは生命保険に入れないので(最近は掛け金を言わなかったらあるのだが)困ってしまうのだ。
定職についていない人はどうしているのか気になるものだ。
もっとも生活保護になれば全部タダなんだけどね。そうするか?
生活保護対象者って、ADSLとか引けるのかな?パソコン持てるのかな?
昔は電話すら持てなかったらしいし。
(テレビや電話等社会的に無いと困るものは持てるそうだが)

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