« プティプティミューズ:今回も飛ばすねえ | トップページ | ドコモのアンテナ »

2008年3月10日 (月)

総務省電波利用電子申請届出システムの弱点

何十回と総務省電波利用電子申請届出システム開局申請や変更申請を繰り替えていますが、以下の点が非常に困るのです。

・郵送を希望する場合切手を貼った返信用封筒が必要
 一番有名な弱点ですね。
 説明不要です。
 なお、総務省に限らず他のお役所がやっている電子申請もほぼ同様です。
 免許許可証は直接お役所で受け渡しが基本の、お役所全体の体質ですね。
 ペイジーサービスで手数料の収納は24時間!出来るわけですから、+100円とか取られてもいいから全部オンラインでやってほしいものです。
 本人確認が必要なら送料着払いでもいいですし。
 お役所は身障者に窓口へ出頭を要求するような体たらくですから、外出が出来ない(仕事が忙しい、体が不自由等)人のことはあまり考えていないようです。
 ちなみに、FCC免許は送料なんぞいりませんし、郵送物が届くことで本人確認としています。
 届かないと免許が有効にならないんですね。

・職権訂正が事実上出来ない
 軽微な不備があった場合、紙申請では捨て印があることを確認後お役人が直してしまう職権訂正が出来ません。
 これは申請人が電子証明書で本人証明をしてしまうと、お役人であっても改変した後は真性な申請にならなくなるからです。
 申請をそのまま許可するか、否認するかだけなのです。
 申請者の意図が憚れる場合は補正指示が出ますが、何回も書かないといけない名前を一箇所間違えた、というような紙申請では直しちゃえ、となりがちな場合は担当者によっては申請者から電話が掛かってくるまで待っているようです(^^;
 かなり、間抜けです。
 TSS経由でも、作ったXMLに電子証明書をつけて送信前にファイルにセーブ後、TSSで証明部分を書き換えてもらって返送されてきたXMLを改めて電子証明書をつけて総通へ送信します。

・フォームに電子メールアドレスを入れる所が無い
 住所や電話番号はありますが、電子メールアドレスは無いんです。
 申請内容に疑義がある場合、家に電話が掛かってきても困るんですよね。
 電子メールで済む用件はそっちが嬉しいです。
 記録に残せますし、よく考えてから返事が出来ます。
 備考欄に書いておくと、もしかしたら見てくれる可能性はあります。

ということで、申請内容に自信が無い場合はお役人が勝手に直してくれることが期待できる分、従来の紙申請がはるかに迅速です。
反面、申請内容が完璧でSASEも事前に送付済みの場合はほとんど手作業が無いらしく(少なくとも申請内容のデータベース手入力作業は無い)、電子申請が早いこともあります。決済がどこまで進んだのかが逐一分かるので、総通へ電話するのに躊躇しない性格の方は:->かなり早いようです。

4月からのシステム更新で申請内容のチェックが半自動化されるそうですが、少しはまともになるんでしょうか。
実際には申請内容のチェック以外の部分が遅い気がするんですが。
申請料値下げとe-Tax推進で機材が比較的簡易に入手できるようになったので、さらなる改善をお願いしたいです。
電子申請はおもしろいもので、やればやるほど早くなります。
たぶんお役人にクレーマーとして認知されるんでしょう(^^;
皆さんもどんどん現状に合わせて変更申請をやって、お役人が悲鳴を上げて包括免許導入になるようがんばりましょう。

とまあ、書いたら審査終了になるのは、総通の人はここを見ているんでしょうか?
P

|

« プティプティミューズ:今回も飛ばすねえ | トップページ | ドコモのアンテナ »

HAM」カテゴリの記事

コメント

TSSから認定書の写がやっと届いたので、先ほど「移動する局」の変更申請を電子申請で行いました。
SASEも明日投函するので、まもなく免許されることと思います。

年明けから「移動しない局」「移動する局」両方の変更申請作業をを行いましたが、一番苦労したのはXMLファイル作成用のアプリケーションの使い勝手です。2年ほど前の再免許申請の時一度使っていたのですが、使い方をすっかり忘れてしまっていました。
また、いざ申請、という段になって、以前取得していた「電子証明書」の有効期限が過ぎてしまっていたり、「公的個人認証クライアントソフト」がバージョンアップしていたりしていて、「なぜ署名・送信できないんだろう」と一晩悩んだりしました(^^;
初期投資もそれなりにかかりますし、行政書士が代理で申請する場合などを除き、まだまだ普及には時間がかかると思います。

今回、パソコンを使用するモード(RTTY、PSK31、SSTV(含デジタル)、CW)も併せて変更申請しましたが、付属装置の諸元の記入方法についても勉強になりました。中でも、電波形式A2Aの帯域幅が2.5kHzだったことは目からウロコでした。AM送信機にモールス符号を低周波で入力する訳ですから、6kHzだと思っていました。TSS曰く、周波数が高いと2.5kHzを超えて広がってしまう、との由。概ね1000Hz以下で申請すれば良いようです。

投稿: いちやす | 2008年3月11日 (火) 午後 08時47分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 総務省電波利用電子申請届出システムの弱点:

« プティプティミューズ:今回も飛ばすねえ | トップページ | ドコモのアンテナ »