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2016年7月 7日 (木)

3,000円しない公称12V 30A 安定化電源をアマチュア無線機で試す

アマチュア無線をやる上で無視できない出費の1つに安定化電源があります。
今は最低でも13.8V 20Aは流せないとモービル機や固定機の送信時に不安です。
2月の父島移動の帰りにAmazonで3000円程度の電源が良かったというのを聞きました。
TS-480HXでCW 150W出たとか。
探すと送料込みで2,760円の電源があります。

本来は車用電装品を自宅で使えるようにするために売っているようです。
220V対応なのでACケーブルをしっかりしたものにしたら海外でも使えそうです。
レビューによると無線機で使えたそうです。
半固定抵抗を調整すると14V位までは出るようです。
面白そうなので買ってみました。
なお、これは電源本体だけでACプラグや負荷に繋ぐケーブルはついていません。
ついているものは3,000円越える価格であるようです。
手持ちの資材の都合で選ぶと良いでしょう。
良く見て注文しないと定格電流や電圧がいろいろあるので使えないものもあると思います。
電圧調整のないものもあります。

安いのは良いのですが、中国発送の業者で到着に2週間もかかりました。
お値段は上がりますが、国内在庫を持っている業者もあるようなので、急ぐ方はそちらが良いでしょう。

P1

早速TS-440Sに繋いでみました。
電源ケーブルは216円でハードオフのジャンク売り場で買いました。
負荷接続は陸軍端子で端子盤を作ってみましたが、厳密にはここで電圧降下が起きるので直結が望ましいです。
電源スイッチが無いので穴をあけてAC側にトグルスイッチをつけました。
出来ればプラスチックでも良いのでケースに入れた方が安全でしょうね。

P2

スイッチング電源なので気になるノイズですが、地元の山陽放送で試験すると電源ONで若干聞こえます。
ダミーロード接続で100W FMで送信するとノイズが大きくなりますが聴取そのものは何とかできます。
電源の真上で受信なのでかなり不利な条件ですが、優秀ですね。
なお、ここから送信所まで10kmありません。
相当な強電界であることを補足しておきます。
TS-440S側の受信ノイズはあまり感じません。
ダミーロードを繋いでいる限り分からないです。
外部アンテナを繋ぐとそちら経由のノイズが大きいです。
パッチンコアで対策すれば少なくとも受信で障害になることは無さそうです。
当然ですがお値段相当ですので、1.9MHz以下のローバンドで低ノイズ環境で使うとおそらくノイズが聞こえてしまうでしょう。

P3

無負荷で電圧調整をして大体13.8Vにしました。

P4

100W FM送信時の電圧です。
0.45V程度低下しています。
ちょっと大きいですがまあ許せるでしょう。
端子盤を省略したら改善が見込めるかもしれません。
メータ照明は送信時に若干暗くなります。

P5

負荷のかかった状態での出力波形です。
リップルは100mV程度の変動なので充分許せると思います、
スパイクは観測できなかったです。
当然ですが、無負荷時はもっと直線です。

クーリングファンは温度感知?で回ったり止まったりします。
電圧を上げると回転数も上がります。
結構うるさいです。
セメント抵抗で電流制限すれば回転数を下げれると思いますが、封印を切るのが怖いので未確認です。
もっと簡単に調整できるかもしれません。

P6

トランシーバの上に置いても問題無く動作しました。
お勧めはしませんが。
ファンがうるさいので離れた場所に置く方が良いでしょう。

短時間の使用なのでこの先すぐに壊れないのか、激しい負荷変動(特にCW送信時)に追従できるのかは不明です。
また手持ちのテスターが10Aまでしか測定できないので13.8V調整時に連続何A流せるのかも不明です。
12V 30Aが公称値なので、13.8Vでは流せて25A、盛っている可能性もあるので20Aがせいぜいではと思います。
今時のIF DSP 100W機は30Aを要求する機種もあるのでちょっときついかもしれません。
TS-440Sのようなアナログ機ならぎりぎりでしょうか。
50Wで使う分には流れて15A程度なので余裕があると思います。
3アマ用格安電源になるでしょうか。

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