メモ:FT-707Sジャンク修理
時折アマチュア無線機をあげますをやっていますが、ビンボーな子供時代に無線機がなかなか買えなかった裏返しで壊れた往年の銘記を入手>修理>使い物になる程度まで修理出来たらあげます、というルーチンです。
たまにタダで提供いただくことがありますが完動品であったことは無いですし、こちらも期待していません。
当然直せなかった場合は表に出ないですし、非常に気に入った場合は当然自分で使います。
自分で買う場合も原則1万円以下で、最近は特別な理由が無い限り数千円以下でないと手が出ないです。
そういう訳で1980年代後半以降の壊れた無線機がありましたらタダでご提供くださいw
という訳で安価でFT-707Sを入手したので修理に挑戦してみました。
不動品部品取りにという話だったので、当然燃え~てますよ。
タンタルコンデンサがショートモードで壊れて大電流が流れたようです。
10W機なのに15Aのヒューズが入っていて怪しいなとは思いましたが。
抵抗の取替、タンタルコンデンサの残骸を撤去して電解コンデンサへ交換です。
この時代の無線機は取扱説明書に回路図があるので抵抗は1kΩ、タンタルコンデンサは22μFであったことは分かりました。
手持ちが無かったので33μFをつけています。
他のタンタルコンデンサも交換が必要かもしれません。
これで電源が入り送受出来るようになってしまいました。
しかしながら周波数表示をしません。
アナログVFOですし、サブスケールがあってマーカーまでついているので、分かっている人だとこのままで運用可能なのですが。
先のことを考えてせめて1kHz程度までの表示はさせたいと思いました。
ちょっと前にRJX-601の周波数カウンタを製作しましたが、これの応用でカウンタ基板の代用品を作ることにしました。
10中8,9YAESUマークのIC故障で代替品を4000円ぐらいで売っているのを知っていますが、それは前に一度買ったことがあるので今回は自力修理を考えました。
幸い手持ちのPIC16F628Aがあるのと、7セグメントLEDは暗いながら生きているようなので流用してぱっと見た目は修理品と分からない物を目指しました。
残念なことにLEDは6桁ありますが、作例は5桁までなので100Hzの桁が表示できないです。
安定度のあまり良くないアナログVFOなので、あってもちらつくだけで実用にはほとんど影響ありません。
なお、10MHz未満は桁シフトするので100Hzまで表示します。
左の6本はLEDのセレクト、右の8本は7セグメント+小数点です。
ダイナミック点灯です。
左はすなおに右側から10MHz,1MHz...100Hzの桁です。
右は右から左にカラーコード順ですね。
テスターで当たると
33
2 4
2 4
11
7 5
7 5
66 8
でした。
この程度のサイズになりました。
周波数入力、電源コネクタは元の周波数カウンタ基板から外して使いました。
三端子レギュレータは本体ねじ込みまでの線がついていたのでこれもありがたく流用しました。
最初は基板上に三端子レギュレータを載せていましたが、排熱が追い付かず長時間動かすとカウントミスが多発したので流用したところものすごく安定しました。
電源は重要ですね。
PICのアセンブラソースは冒頭のインクルード部分を16F628A用に書き換えるのと、オフセット周波数-8987500Hzに書き換えただけです。
マイクは松本無線パーツ岡山店のジャンク売り場で100円で売っていたものです。
この前高雄に行ったときに現地の電子パーツ屋で15元で買った8ピンマイクコネクタをつけて動作確認しました。
ややマイク感度が低いようですが、マイクゲインを最大にしたらALCがいっぱいまで振れたので実用的な感度は充分あると思います。
なぜかWARCバンド改造がされていなかったのでサービスマニュアル通り対応して一応完成です。
いないと思いますが、4アマ以上のアマチュア無線資格をお持ちでHFに出てみたい方にさしあげます。
10W機ですが、CWであればDXも充分出来ると思います。
混信除去機能のWIDTHやPTTいらずのVOX、WARC対応なので非WARCのTS-120V等よりは実用度はあると思います。
受信はゼネカバでは無いですが、AMの送受が出来るので、3925kHzのラジオNIKKEI、7200kHz付近などアマチュアバンドのちょっと上の放送バンドは良い音質で受信できます。
12/25(日)いっぱいまで待ちますので右のプロフィールにあるメールアドレスまでご連絡下さい。
また、JARDの保証認定を通して変更申請を行ってHFの指定事項を追加してくださいね。
40年近く前の無線機なので動作保証は出来ません。
名前、年齢(学年)、都道府県単位までの住所、持っているアマチュア無線の資格(4アマ等)、あればコールサイン、これをどう使いたいかを本文に必ず書いて下さい。
付属品は写真のマイクとDC電源ケーブルだけです。
13.5V 5A以上の安定化電源とアンテナは用意して下さい。
| 固定リンク
「HAM」カテゴリの記事
- VE神戸は2023年1月に夕方開始、2月に夜間と対面、3月開催関西ハムシンポ会場でアメリカのアマチュア無線資格試験を行います #hamradio(2023.01.19)
- スーパカブ110(JA10)で初走り直島 #スーパーカブ(2023.01.08)
- コミックマーケット101サークル参加記を作成しました #C101 #C101思い出(2023.01.01)
- コミックマーケット101 まあべる本舗へお越しいただきありがとうございました #C101 #C101告知(2023.01.01)
- アメリカのアマチュア無線資格試験 日本国内VE Team開催初のオンライン試験が実施されました #hamradio #FCCExam(2022.11.27)
最近のコメント