« 短波ゲルマラジオ用にコイルを手巻きする | トップページ | 親指サイズの太陽電池でラジオを鳴らしてみる »

2017年11月 8日 (水)

ゲルマラジオのダイオードに太陽電池でバイアスを掛ける

AM検波に使うダイオードはシリコンで0.7V位までは順方向に電圧を掛けても出力が出ません。
ゲルマやショットキーバリアはもう少し低い電圧で流れ出します。
0Vから流れ出せば理想ですが、現実にはそういうデバイスは存在しないです。
アンプでは入力に直流電圧の下駄をはかせて(バイアス)出力が歪まないようにします。
当然ゲルマラジオでもバイアスを掛ければ感度が上がります。
無電源ではなくなってしまいますが、増幅では無いので電源からの電流はほどんど流れないです。
つまり消耗しきった電池でもまだ活躍の場はあるということでエネルギーを絞り出すという意味はあります。
ここで実際に実験された方がいるので追試しました。

P4

まずはこちらで実験しました。
作例通り1.5V乾電池+1MΩ抵抗です。
FCZ9MHzのコイルだと受信周波数が高いせいか、まったくだめでした...。

P5

次に手巻きコイルの方で実験しました。
1386kHz NHK岡山第二と思われる局が聞こえます。
あれ、中波だよ...。
まあいいです。
電池の入り切りではっきり分かる違いがあります。
成功ですね。

P6

無電源に近づけるために太陽電池を使ってみました。
公称3.6V 8mAで、開放電圧が5Vぐらいありました。
ほとんど電流が流せないので抵抗は無しで直結です。
接続状態で60mVぐらいなので、かろうじてバイアスとして動作しているようです。
結果はかなり暗い状態でもダイオードそのままの状態より良く聞こえました。
懐中電灯で光を当てると感度が上がります。
先の乾電池よりも良く聞こえます!
おもしろいですね。
なお、太陽電池に並列に電解コンデンサを繋いで充電できるか試しましたが、全く聞こえなくなりました。
これもまた面白い結果です。

先の作例ではLEDを検波に使って光を当てるという実験があります。
入手性ではこの方が良いでしょうね。
光が当たればかなり暗くても聞こえるそうですから。
今時の大型高輝度LEDの手持ちが無いので実験出来なかったです。

|

« 短波ゲルマラジオ用にコイルを手巻きする | トップページ | 親指サイズの太陽電池でラジオを鳴らしてみる »

HAM」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ゲルマラジオのダイオードに太陽電池でバイアスを掛ける:

« 短波ゲルマラジオ用にコイルを手巻きする | トップページ | 親指サイズの太陽電池でラジオを鳴らしてみる »