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2017年12月 7日 (木)

FT-102の0円AM受信音改善

P7

最近八重洲最後の真空管ファイナル機FT-102ジャンクを入手しました。
WARC対応の真空管機は前から欲しかったです。
6146Bが3本も搭載されていて力強いです。
TS-520Sを持っていて免許も受けていますが、WARCバンドが出れないのが残念でした。
ケンウッドサウンドはいい感じなんですけどね。
ジャンクだけに受信感度が悪いとかハイバンドでパワーが出ないとか不調部分があるので、ぼちぼち直しています。
今まで行ったのはRFユニットのリレー4本の交換と、RECT Aユニットの大きな電解コンデンサとバイアスに入っているマイラコンデンサを交換(入手できない容量があったのですべては出来ていない)が大きいです。
電解コンデンサは1本明らかな不良品があって怖かったです。
つまみやフロントパネルの掃除やクーリングファンのゴミ取りはやっています。
一応送受とも出来る状態にはなっています。
免許はTSSへ保証認定を出していますが、果たしてどうなるかな。
LPFをつけることにしているし、JARDよりは物分かりが良いと聞きます。
ちなみにJARDの「機器単体で新スプリアス規格適合機器として保証ができない機器」に掲載されています。
今のところ送信はダミーロードを温めるだけです。

修理ノウハウはぐぐれば多数出ているのでこのくらいにして、ノンオプションなので特に受信の不満が大きいです。
CWフィルタは欲しいですね...APFがあるのでまだましですが。
2016年の時点ではTMTサービスに在庫があったようです。
さて、AMモードの音質がいまいちです。
SSBフィルタを通っているのである意味当然ですね。
ベストなのはAMフィルタを入れることですが、IF周波数が8.2MHzのもので現在入手が困難です。

ブロック図を見るとAM受信時は
 AMフィルタなし:1stIFの8.2M-20A→SSBフィルタXF-8.2HS→MIX→CMF-455-J1
 AMフィルタあり:1stIFの8.2M-20A→AMフィルタXF-8.2GA→MIX→CMF-455-J1
となっています。
通常でもフィルタが3つも入っています。
この構成はAM時はナロースイッチを押しても変化がありません。
これを
 1stIFの8.2M-20A→MIX→CMF-455-J1
にすることで受信帯域を広げて音質アップを図ろうというものです。

P4

IFユニットは大量の配線や同軸ケーブル4本で外すのが一苦労です。
左上が電源部のRECT Aユニットです。
入手できずで未交換の背の高い電解コンデンサが2本残っています。
技術の進歩か、新しい方は同じ容量耐電力でも小さくなっています。

P5

苦労して外しました。

P6

基板を見るとAMフィルタ取り付け部はSSBフィルタXF-8.2HSと並列に繋いでいるだけです。
という訳でSSB側2本を外してお互いを接続。
これでも8.2MHz,455kHzともに一応フィルタが1本は入っているので極端な広帯域にはならないと思います。
実際にやってみたら1494kHzの山陽放送がなかなかいい音で聞けました。
厳密には夜間のローバンドでは多信号特性が厳しくなるでしょうし、受信帯域は確実に広くなるので混信は増えるでしょう。
しかし聞こえてナンボの目的には最悪AMをSSBで聞けば良いですから。
SSBではWIDTH/SHIFTを回すとある程度は音質改善が出来ます。
プリアンプONで受信でもPRESELECTが効くので、強力な局はひしめく場面で無ければうまく使えば効果があるかもしれません。

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