mcHFで45WリニアアンプMX-P50MのPTT制御を行う改造
送信機系統図には45WリニアアンプMX-P50Mを入れていたので使えるようにする必要があります。
mcHFのACC端子はミニステレオジャックで、先端がPTT IN、中央がPTT OUT 元がGNDです。
実際テスタの抵抗レンジで調べるとPTT ONで短絡します。
しかしながら実機で試しても全くPTTがONにならないのです。
FT-817では問題無く動きます。
リニアアンプ側で対策しても良いのですが、自己責任の中華物なのでmcHF側を改造することにしました。
RF基板のACC端子付近です。
回り込み対策と思われるフォトカプラが入っています。
丁寧な設計ですが、動いてナンボですので動かなければ高いパーツがついているというだけの状態です。
昔PSK31が流行った頃、自作I/Fで回り込みに良いという話で何種類かフォトカプラを使ったことがありますが、PTT制御がどうもうまく行かなかったことを思い出しました。
極性があるのはもちろん知っているので逆に付けてみましたが、いまいちです。
似た事例で真空管式無線機のキー端子でマイナスキーイングだと逆極性になるのですが、下手すると電源がショートするのでリレー式にするなど対策が必要な場面もあります。
対策はフォトカプラを取り去って、スイッチング動作に実績のあるトランジスタに置き換えます。
2SC1815は単に手持ちの関係で、2SCで小信号用であれば何でも良いでしょう。
エミッタはGNDに繋ぐので上側左右どちらでも良いですが、この配置で実装が楽だと思います。
ACC端子を下にして、エミッタコレクタを後ろ、ベースを前ですね。
オレンジ色のジャンパ線が伸びていますが、これは不要です。
フォトカプラを外すときにパターンを切ったっと誤解して付けたのですが、間違ってKEY端子にはんだ付けしてしまい送信しっぱなしになるトラブルを誘発してしまいました。
実際にはパターンは切れて無くて良かったです。
余談ですが、mcHFは同じ大きさのジャックだらけが並んでいるので挿し間違いの危険が高いです。
PTTラインにミニステレオジャックを付けます。
基板用のもので、外し品です。
自己融着テープを巻いて保護しています。
もちろんプラグにしても良いのですが、接触端子が丸見えなのは危険なので(特に先端はPTT INなのでケースに当たると送信に切り替わる)、ジャックにしています。
両端ミニステレオプラグオスは100円ショップでカーオディオのAUX端子にスマホのイヤホン端子を繋ぐために数10cmのものを売っているので入手は容易です。
元々使っているFT-817用のコネクタも残しているので両方で使えます。
同時には使えないですが。
先端部分はPTT INなので何も配線しません。
赤が中央、黒が元です。
ダミーロード相手に送信試験です。
電源投入後SSBモードでPTTを押してTX LEDが点灯すれば大丈夫でしょう。
出力チェックはSSBでしゃべっても良いですが、TUNEボタンを押すとキャリアが出るので最大出力の監視が出来ます。
電源は最大8A程度流れますが、mcHF側も3A近く流れるので最低15A程度流せるものが必要です。
写真は中華スイッチング電源モジュールで25A程度のものです。
1800円位だったと思います。
これで合法フル中華シャックの完成です。
28MHzで50W弱です。
バンドの違いによる差は殆ど無いです。
ローバンドではフルパワー入れるとおそらくオーバードライブになるので、mcHF側は最大5W設定で使うのが無難です。
オーバードライブなのかはいくら入れても最大パワーが増えないので分かります。
無駄なだけでなくきたない電波になりますよ。
出来れば事前にmcHF側の出力調整もやっておきましょう。
こちらに日本語で説明があります。
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