POCSAGページャを呼び出すUnipagerの起動実験
アマチュアバンド対応ページャを鳴らすのに送信機が必要です。
私のところにはMMDVM対応モデムやHotspotがあるので不要ですが、デジタルボイスなんぞ興味無し、ページャだけ興味ありという方向けに専用のソフトUnipagetがあります。
専用だけに通信速度が512/1200/2400bpsが選べるのである意味面白いかもしれません。
(MMDVM+Pi-Starでは今のところ1200bpsだけ)
構造的にはALSAサウンドドライバが動けばソースからビルドすれば何でも動きそうですが、ラズパイだとパッケージ化されています。
ここにインストールの方法が書いてありますが、ドイツ語なのでちょっと厳しいかな。
curlを使った方法がお勧めらしいですがちょっと気味が悪いので、ラズパイのRaspbianにapt installで入れる方法を和訳します。
変調音出力はラズパイ本体のヘッドホンが刺さりそうなオーディオ端子(PCM)を想定します。
/etc/apt/sources.list.d/unipager.list を以下の内容で作成
deb http://www.afu.rwth-aachen.de/debian unipager main
deb-src http://www.afu.rwth-aachen.de/debian unipager main
以下のコマンドでインストール
wget -O - http://www.afu.rwth-aachen.de/debian/rwth-afu.key | sudo apt-key add -
sudo apt-get update
sudo apt-get install unipager
サウンドデバイスを使うので、事前にラズパイの設定から内蔵オーディオ端子のPCMから音が出るか確認したほうが良いです。
私はHDMIになっていて、はまりました。
終わると勝手にデーモン化されて動いています。
Webブラウザでインストールしたサーバのポート8073番(7388ではない)を開くと設定画面が出てきます。
例)hjttp://localhost:8073/
ブラウザは選ぶようで、FireFoxが無難だと思います。
Auth KeyはDAPNETチケットシステムから申請して事前に取得しておきます。
ページャ側(ユーザ用)とは別に申請が必要です。
設定が正しいと下の黒い枠にConnection established. が表示されます。
オーディオ端子にヘッドホンを繋いでボリュームを上げ気味にしておきます。
一通り設定してSend Messageに適当に数字とメッセージを入れてSendボタンを押すとヘッドホンから変調音が聞こえると思います。
あとは無線機のデータ端子(9600bpsの方)に入れて過変調にならないよう程度に調整すれば終わりです。
詳しい接続方法はここに書いてあります。
FT-7800の接続法が参考になります。
マイク端子から入れたら、たぶん通りません。
PTTは最悪VOXで行けると思いますが(FT-857Dには装備されている)、GPIO端子やシリアルポートのDTR/RTSが選べるようです。
GPIOが余っていればベターでしょう。
トランジスタは2SC1815とかNPN小信号用なら何でも良いと思います。
用が無いので実験していません。
TESTをクリックでシングルトーンが鳴るのですが、かなり長い間送信します。
間違って押すと大変かも。
| 固定リンク
「HAM」カテゴリの記事
- #C100 新刊「中波放送終了記念 ゲルマラジオの製作」メロンブックス様より通販予約開始になりました(2022.08.17)
- ハムフェア8/20(土) C-16「秋葉原無線部」様にてコミックマーケット100新刊を頒布予定 #C100 #hamfair(2022.08.16)
- 「まんぼう終了!小笠原諸島父島にアマチュア無線をしに行ったった!」Amazon Kindle公開と #C100 サークル参加記を作成しました(2022.08.14)
- コミックマーケット100にて「まあべる本舗」にお越しくださった方ありがとうございました #C100(2022.08.13)
- IC-7300/9700 CTEWSTWIN用キーイングI/Fの製作と、キー入力を2台の固定機を切り替える工夫(2022.07.16)
コメント